革新的なアウトドアクッキングセット「Firo」

アンドレア・ソシンスキによる、火を使った調理体験の再定義

産業化とデジタル化が進む現代社会で、人々は根源的なシンプルさへの憧れを再び感じています。その一環として、アンドレア・ソシンスキが設計したアウトドアクッキングセット「Firo」は、火を使った調理体験を新たな次元へと引き上げます。

「Firo」は、火の雰囲気と美味しい食事を組み合わせ、人々のコミュニケーションを刺激する新時代のクッキングセットです。ビーチやパティオの火鉢、リビングルームの暖炉など、どんな開放的な火でも使用可能です。オーブンは持ち運び可能で、使用方法は柔軟で、さらに「Gratino」(食事用ボウル)を追加することで最大12人まで対応可能です。

このセットは、オーブン、調理用・食事用ボウル、カトラリー、ブランケット、手袋、カバーなど、必要なものが全て揃っています。オーブンは技術陶磁器で作られ、「Gratino」ボウルは磁器製です。カトラリーは金属製で、少し柔軟性があり、調理後に熱いボウルにクリックして簡単に取り扱えます。

「Firo」は、安全性と食事の質を最優先に設計されています。火の中で食物を安全に調理し、熱いオーブンから取り出すための解決策を見つけることが主要な課題でした。その結果、ボウルはオーブンの中央に回転可能なレールに吊り下げられ、調理中も運搬や保管中も常に水平を保つことができます。

このプロジェクトは2005年4月に始まり、2006年7月にドイツのハレで完成しました。初めて公開されたのはドイツのライプツィヒで開催されたデザイナーズオープンで、ここで「デザイナーズオープンアワード」の第一位を受賞しました。

「Firo」は、その革新性と高度なデザインが認められ、2018年にA'バックウェア、テーブルウェア、ドリンクウェア、クックウェアデザイン賞のプラチナ賞を受賞しました。この賞は、世界クラスの優れたデザインと革新性を認めるもので、その時代の美学を定義し、芸術、科学、デザイン、テクノロジーの境界を拡大し、世界をより良い場所にすることを目指しています。


プロジェクトの詳細とクレジット

プロジェクトデザイナー: Andrea Sosinski
画像クレジット: Image #1,2,3,4,5: Photographer and Creator Andrea Sosinski, 2006
プロジェクトチームのメンバー: Andrea Sosinski
プロジェクト名: Firo
プロジェクトのクライアント: Andrea Sosinski


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